バイクのカスタムとガソリン

ガソリン

ガソリンにはレギュラーとハイオクがあります。レギュラーはオクタン価が85から90です。一方ハイオクのオクタン価は90から98になります。オクタン価が高いほど燃えにくい性質があるためノッキングを防ぐことができます。ノッキングとはエンジン内部の異常燃焼のことです。エンジンは通常の場合に吸気、圧縮、爆発、排気の4工程をたどります。

しかし本来の着火点で爆発が起きる前に、燃焼室の温度が過度に上昇して着火・爆発が起きる場合が存在します。ピストンに上昇しようとする力が働いているところ、異常燃焼によりピストンを下降させようとする力が働くとエンジンが破損する原因となります。圧縮率の高いカスタムを施されたエンジンなどではオクタン価の高いガソリンを使用することが必要です。特にレース向けのエンジンなどでは圧縮率が高いため高オクタン価の燃料が使用されています。

バイクのシリンダーにカスタムを加えたような場合には、圧縮率が高まるためハイオクを利用する必要があります。ボアアップやストロークアップなどバイクのエンジンにカスタムを行うと馬力やトルクを上昇させることができます。一方圧縮率が高まるとノッキングの可能性も大きくなるので、エンジンにあった燃料を使用することが重要です。